OptiTrackのOpenVRドライバ

OptiTrackのOpenVRドライバ

これまでの「Unityプラグイン」「Unreal Engine 4(UE4)プラグイン」に続き、新たに「OpenVRドライバ」がリリースされました。UnityやUE4のプラグインは、主な用途であるVR(仮想現実)においてOptiTrackから送られてくるデータをUnityやUE4で受けるためのコミュニケーションとしての機能でした。

OpenVRドライバは、使用するHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の制御からOptiTrackのデータとのコミュニケーションまでをリパッケージするもので、Oculus RiftやHTC VIVE Pro等をサポートしています。OpenVRドライバを使用する事により、OptiTrackをセンサーとしたVRコンテンツがより簡易に開発できます。

OpenVRドライバによるメリットOpenVRドライバを使用する事によって、OptiTrackでセンシングするHMDやトラッキング対象の位置・姿勢情報をUnityやUnreal Engine 4へシームレスにストリーミングできます。これまでOptiTrackから送られるHMDの位置・姿勢データは、HMD専用センサーからの情報を無視する指令を送って処理していました。

そのため、専用のセンサーと常時つなぐ必要があったり、ラグが発生したりしていました。OpenVRドライバを使用する事によりHMD専用センサーの情報をオーバーライド、HMDに関係なくご自身のVRコンテンツを制作できます。

OpenVRドライバによるメリット


今さら聞けない「Unity」「Unreal Engine 4」

「Unity」は、Unity Technologies社が開発・提供するゲーム開発プラットフォームです。無償で使える機能が多く、3D描画のゲーム開発が手軽なため、昨今のVRブームでよりユーザーが増えています。フォーラムも充実しており、開発していて分からない事があっても、インターネット上で簡単に調べられるのもここまで広く拡がった要因だと思います。

Unityの公式サイト:https://unity.com/ja

「Unreal Engine 4」は、Epic Games社が開発・提供するゲームエンジンです。無償版はありませんが、低価格帯の月額プランから使用可能です。また、3D描画の特に影が美しく表現できます。

Unreal Engine 4の公式サイト:https://www.unrealengine.com/ja/


これらのプラットフォームを使うことで、仮想現実内での体験型ゲームを作成する事が可能です。さらに、モーションキャプチャで取得した人の動きを、CGアニメーションコンテンツに組み込む従来の方法でもご活用いただけます。


OptiTrackがVRで支持される理由

OptiTrackの特徴である高精度なトラッキング技術と非常に高速な通信(低いレイテンシー)によるVR体験は、パフォーマンスの高さが評価されています。中でもOptiTrackがVRセンサーとして使われる主な事例は、大規模空間の複数人に対応したコンテンツです。

OptiTrackで複数のHMDをセンシングする事により、複数人が同じ空間内でVR体験を共有できます。OptiTrackでそれぞれのプレーヤー一人ひとりのHMDを特定し、VRコンテンツへストリーミングする事によりそれぞれの視点でのシーンを映す事が可能です。

また、一般的なHMDの専用センサーのトラッキングエリアは数m四方と狭いため、専用センサーで届かない広いエリアででもVRコンテンツを提供できます。今回リリースとなったOpenVRドライバにより、これまでの専用センサーを常時接続する必要がなくなります。

OptiTrackの正確で遅延の少ないセンシングによるVRコンテンツは、世界中で楽しまれています。

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